テイム_え?マジで!戦闘力たったの5なん?

戦闘力たったの5 冒険

中級テイマーの冒険者さんからの報告です。

中級ともなれば、2匹目、3匹目の魔獣をテイムできます。

2匹目は、1匹目とちがう属性にしたり、

パーティの役割によっても、どんな魔獣をテイムするか変わってきます。

今回は、戦闘力重視でさがしていたところ、

たまたまスピード能力、索敵能力の高い魔獣をテイムできたそうです。

ただ、1っ匹目のモンスターにもそれなりに歴史がありますから、

今回のようなことが起きてしまったわけですね。

え?マジで!戦闘力たったの5なん?(先輩モンスターの一言)

「え?まじで!戦闘力たったの5なん?」

先輩モンスターのリッキーは思わずそう叫んだ。

「はい、ちょっといいですか、先輩」

後輩モンスターのソリッドが、右腕を軽く上げて様子をうかがっている。

「ちょ、今回は戦闘力重視って聞いてたのに、まじっすか!」

まったく話を聞いてないリッキー。

さらにオーバーアクションで両出を頭のうえにおき、目を見開いている。

「私、スピード重視系で、今回は索敵能力も買われたみたいなんです」

右腕をあげたまま、すこし低姿勢に気味に先輩の様子をうかがっている。

「あ、そっち系ね。了解了解。で、スピードはどれくらいなん?

おれこう見えて、結構スピードも自信あるよ。

主と冒険稼業長くやってるのは、伊達じゃないよ。

どんどん頼っていいよ。」

リッキーは、後輩の肩に短い手を置き、先輩風を吹かす。

「僭越ながら、一匹オオカミのごとく過ごしてきて、どの程度かわからないんです。

たぶん、500くらいだと思います。」

「まぢで!スピード500なん?それ正直、おれの10倍・・・」

冒頭の写真のポーズで固まる先輩。。

「ま、まぁ、主との付き合いは、俺のほうが長いから、

わかんないことあったら、聞いてくれてかまわないから・・。

ちなみに、前衛職でタンクだからまもったる。」

再度、後輩の肩に手を置いて親睦を深めるリッキーであった。

ギルド職員のつぶやき

テイムモンスター(魔獣)同士の温かい交流。

なんでも初めの格付けや、立ち位置を決めるやり取りは大事ですね。

ギルド施設内でも、中級冒険者が初級冒険者に、冒険者のなんたるかを説いたり、

体と体のぶつかり合いがたまに見られたり。

そんなぶつかり合いをまぢかで見れる幸せ・・・

んんん。

あ、では、幸運の女神があなたに微笑みますように♪

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