中級テイマーの冒険者さんからの報告です。
中級ともなれば、2匹目、3匹目の魔獣をテイムできます。
2匹目は、1匹目とちがう属性にしたり、
パーティの役割によっても、どんな魔獣をテイムするか変わってきます。
今回は、戦闘力重視でさがしていたところ、
たまたまスピード能力、索敵能力の高い魔獣をテイムできたそうです。
ただ、1っ匹目のモンスターにもそれなりに歴史がありますから、
今回のようなことが起きてしまったわけですね。
え?マジで!戦闘力たったの5なん?(先輩モンスターの一言)
「え?まじで!戦闘力たったの5なん?」
先輩モンスターのリッキーは思わずそう叫んだ。
「はい、ちょっといいですか、先輩」
後輩モンスターのソリッドが、右腕を軽く上げて様子をうかがっている。
「ちょ、今回は戦闘力重視って聞いてたのに、まじっすか!」
まったく話を聞いてないリッキー。
さらにオーバーアクションで両出を頭のうえにおき、目を見開いている。
「私、スピード重視系で、今回は索敵能力も買われたみたいなんです」
右腕をあげたまま、すこし低姿勢に気味に先輩の様子をうかがっている。
「あ、そっち系ね。了解了解。で、スピードはどれくらいなん?
おれこう見えて、結構スピードも自信あるよ。
主と冒険稼業長くやってるのは、伊達じゃないよ。
どんどん頼っていいよ。」
リッキーは、後輩の肩に短い手を置き、先輩風を吹かす。
「僭越ながら、一匹オオカミのごとく過ごしてきて、どの程度かわからないんです。
たぶん、500くらいだと思います。」
「まぢで!スピード500なん?それ正直、おれの10倍・・・」
冒頭の写真のポーズで固まる先輩。。
「ま、まぁ、主との付き合いは、俺のほうが長いから、
わかんないことあったら、聞いてくれてかまわないから・・。
ちなみに、前衛職でタンクだからまもったる。」
再度、後輩の肩に手を置いて親睦を深めるリッキーであった。
ギルド職員のつぶやき
テイムモンスター(魔獣)同士の温かい交流。
なんでも初めの格付けや、立ち位置を決めるやり取りは大事ですね。
ギルド施設内でも、中級冒険者が初級冒険者に、冒険者のなんたるかを説いたり、
体と体のぶつかり合いがたまに見られたり。
そんなぶつかり合いをまぢかで見れる幸せ・・・
んんん。
あ、では、幸運の女神があなたに微笑みますように♪
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