おう！よく来たな。
ギルド職員のトムだ。
テイムして仲間が増えると、いろんなドラマに立ち会うもんなんだ。
テイムモンスター同士の助け合いってやつかな。
先日、新しいなかまが増えたってんで、動画を報告してきた冒険者がいてな。
その時の様子だな。
なかなか、面倒見がいいみたいだな。
どれ一つ鑑定してやろうかね
「お、新入りだな。どれ一つ鑑定しやろうかね。」
テイムモンスターである先輩、ローズがライオンの子供に近づいていく。
「いい顔してるじゃないか。ふむふむ。鼻、口、良好だね。
ちょっと横向いてごらん。ほい。近づいてもだいじょうぶだね。
これからもがんばんな。」
一言つげて、ローズが離れようとするが、ライオンのしっぽに気づく。
「ん、アンタこのしっぽ！ほほーう。将来有望だね」
ライオンのしっぽ長さ、質感を確かめ、静かにローズは心を震わせた。
『なかなか主（テイムした冒険者）も、いい子を連れてきたね。
私がしっかり面倒見てあげないとね。』
その後
「おー飲みなさい、飲みなさい。たーんと飲みなさい」
完全にライオンの子供に、情が移ったローズ。
世話焼きにも力が入る。
「おー、いい香りもするじゃないか。
あ、主よ、手を出さなくても、わかっておる。」
この後も、べったり。
テイムモンスター同士の関係を気づいていくのだった。
ギルド職員のつぶやき
ローズは、なかなかの世話焼きだったな。
報告にきた冒険者も、なかなか近づけなくて、モフモフ不足だとか言っていたな。
今後の連携なんかも、期待大だな。
INT（知恵）のたかいローズと、STR(力)、AGI（敏捷性）の高いライオン
なかなかのコンビネーションを発揮し、
フィールドを縦横無人に駆け回るのが目に浮かぶな。
過去、獣王となったライオンに雰囲気も似ているからな。
きっとドラマが生まれるに違いないな。
そうそう、テイムした冒険者は、LUK(幸運）だけが突出してたから、
それも関係してるのかもしれないな。
じゃあ、今日はここまでだ。
マッソー、ザ、マッソー！グッドパワー、ナイスパワー！
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